岐阜ホームページ制作 アイ・ラボ

以前に比べるとドメインの取得ってお安くなりましたね。

.com、.netドメインなんて1,000円を割って取得できる業者もあります。

仕事柄、ドメイン取得代行も承っていますが、

『株式会社』『有限会社』様には少々高額でも

.co.jpドメインの取得をお勧めしています。

その理由を.JPドメインの解説共にお話ししたいと思います。

そもそもドメインは基本2語、又は3語以上の文字列で表現されます。

例えば

www.example.co.jp

の場合。

“www”をサブドメイン、“co”を属性、”jp”をTLD(トップレベルドメイン、Top Level Domainの略。)と言います。

exampleが皆さんご存知のドメインと呼ばれる部分です。

 

TLD

TLDには大きく分けてgTLDとccTLDの二つ(厳密には他にsTLD、iTLDなどがありますが割愛!)があります。

 

gTLDはジェネリックTLD(generic:一般)と呼ばれるもので、大雑把に言うと国籍を問わず誰でも取得できるドメインのこと。

.com、netなどがこのgTLDになります。

ccTLDは国別コードTLD(CountryCode)と呼ばれるもので、各国固有のドメインです。

イギリスは.UK(UnitedKingdom:ユナイテッドキングダム)、韓国は.krと言ったように、それぞれの国でのみ取得が認められたTLDです。

当然、日本は.JPになるというわけ。

 

サブドメイン

サブドメインはサーバ管理者もしくはサイト管理者がン任意で付与するドメインのこと。

1.サーバ管理者が利用メンバーを管理したい場合にサブドメインに独自名を付与するケース。(ディレクトリ表示で管理するケースがほとんどですが、ドメインが短くなるという利点から利用しているケースがあります。)

http://USERNAME.example.comなど

2.海外向け多言語サイトの管理者が言語ごとにサイトを管理しているケース。(wikiペディアなどがこれに当たります)

http://JP.example.comなど

3.サイト管理者が目的別にサイトを分割しているケース。

筆者のサイトがそうですね。業務紹介とブログとをサブドメインで分割して公開しています。

http://BLOG.example.com

http://MEMBERS.example.comなど

※wwwもサブドメインですが特殊なケースですので割愛します。

 

 

さて、ここからが本題。

.JPドメインには①汎用ドメイン、②属性ドメイン、③地域ドメインの3種類があります。

ちなみに.JPドメインは全て、JPNICという団体によって統括的にきびしく監理されています。

 

汎用ドメイン

汎用ドメインはドメイン名+.JPからなる2語を並べたドメイン。

筆者が取得してるドメインREWS.JPがこれに当たります。

.JP汎用ドメインにはドメイン名に日本語を使用できるのが特徴で、実際に日本語+.JPで公開されているサイトもあります。

日本語.jp・・・日本語ドメインを紹介するサイトです。

試食会.jp・・・レストラン検索サイト

 

地域ドメイン

属性部分に日本の地域名を入れたドメイン。主に地方公共団体が使用しています。

このドメインはその文字列から何処の県の何処の市のサイトなのかわかりやすいようになっているのが特徴です。

例えば東京都の場合。

http://www.metro.tokyo.jp

metroはMetropolitanの略で、首都を意味します。

これが岐阜市では

http://www.city.gifu.gifu.jp/

となります。

ただ、このドメインは長くなりがちで評判も悪く、新規取得の打ち切りが決定しました。

新規で取得したい場合は2012年3月末までとなっていますのでご注意下さい。

 

属性ドメイン

さてさて長くなりましたがここからが本題。

属性ドメインとはドメインを取得している団体・個人がどの組織種別に属しているかを証明するドメインで、組織種別によって取得できるドメインが決まっていることと、1団体に付き一つしか取得できないという特徴があります。

つまりドメインを見ればサイトを持っている団体がどんな団体か判ってしまうわけです。

属性.JPドメインには9種類の属性が用意されています。

まずはざっと御紹介

ed.jp・・・幼保園、小中高等学校など、18才未満対象の教育機関に対し仕様を認められています。母校のサイトを検索してみて下さい。

ac.jp・・・上記以外の教育機関に認められています。大学などはこれに当たります。

教育法人として認可を受けた専門学校も取得対象です。

lg.jp・・・地方公共団体用。

go.jp・・・政府機関用。

gr.jp・・・法人格のない団体用に認められたもの。NPO団体などが該当します。

or.jp・・・営利法人用・国際機関・外国政府の在日公館に認められたもの。初期のサービスプロバイダで、この属性をしている企業もあります。

 

ここからはちょっと詳しく。

ad.jp

JPNIC及び会員が運用するネットワークに使用するもの。

JPNIC本体のほか、OCNやKDDI、さくらインターネットと言った主に日本のインターネット黎明期からのサービスプロバイダがこの属性ドメインを取得しています。

 

ne.jp

これはスマホ・携帯などでよく見るのではないでしょうか。ネットワーク業者に対し使用を認められたドメインです。docomoやauなども携帯のメアドで使われていますね。通信事業者としとしての認可を受けていないと取得できないので、インターネットに仕事で関わっているものとしてはうらやましいドメインです。

 

 co.jp

日本国内で正規に法人登記を行なっている企業が取得できます。

 

さて、ここでこのブログの冒頭のお話。

私がco.jpドメインの取得をおすすめする理由についてです。

上記に記したように属性ドメインというのは簡単に取得できるものではありません。

また、co.jpを含む属性ドメインは日本で認可を受けた正当な団体であるという証明にもなります。

この信用度は.comや.netだけでサイト運営している団体とはまるで違います。

そして、企業名の入ったco.jpドメインは世界で一つしか存在しない、ステータスの非常に高いものなのです。

 

実は過去に『安いドメインがあるのに高額なco.jpドメインを勧められた』とクレームを頂いことがあります。

今後同じようなクレームを受けることがあるかも知れませんが、法人のお客様については今後もco.jpドメインをお勧めしていきます。

個人事業主で法人登記していない筆者には、取得したくても決して取得できないドメインなのですから。